経営に行き詰まったらまず読む記事

営業・資金・人材・戦略、それぞれの「再起動の視点」

経営を続けていると、誰もが一度は「もう打つ手がない」と感じる瞬間があります。
売上が伸びない、資金が足りない、人が動かない――。
ただし、多くの場合、行き詰まりは“限界”ではなく、“整理すべきサイン”です。

本稿では、経営が止まりそうなときに見直すべき4つのポイントを整理します。
焦るより、まず立ち止まり、全体を整えることが第一歩です。


売上の低迷を“需要の減少”と決めつけてしまうのは危険です。
多くのケースで原因は、「商品の良さが伝わっていない」か、「届け方がズレている」だけです。

まずは次の3点を冷静に見直しましょう。

  • 誰に向けて発信しているか(ターゲット)
    数年前の顧客像のままになっていませんか?市場は常に変化しています。
  • どんな価値を訴えているか(メッセージ)
    商品説明ばかりになっていないか?「相手の課題」を中心に言い換えることが重要です。
  • どうやって届けているか(チャネル)
    紙媒体中心、紹介中心などに偏っていませんか?SNS・広告・オンライン商談など新しい導線を再設計するだけで反応率は変わります。

営業不振は、発信と市場の“ズレ”から生まれます。
新しい営業手法を増やす前に、「伝え方の更新」から始めることが立て直しの第一歩です。


資金繰りが苦しいとき、多くの経営者は「売上を上げよう」と考えます。
しかし、本当に見るべきは“現金の流れ”です。

入金サイト(売掛の回収)と支払いサイト(仕入・外注費)の差が大きいと、利益が出ていても現金が足りなくなります。
資金繰りの改善は、次の3段階で進めると効果的です。

  1. 現状のキャッシュフローを“週単位”で見える化する
     月次管理では手遅れになりがちです。週単位で入出金を追う習慣を。
  2. 支払いを交渉し、入金を早める
     仕入先・下請け先との支払サイト交渉、請求書早期発行、前金制度の導入など、少しの調整が大きな違いになります。
  3. “時間差”を埋める資金調達を検討する
     銀行融資にこだわらず、請求書を現金化できるファクタリングなど、タイムラグを埋める方法を検討します。

資金は「借りる」より「回す」発想へ。
資金ショートの多くは、利益ではなく“タイミング”の問題です。


経営が停滞する時期ほど、「人が動かない」「雰囲気が悪い」といった問題が表に出ます。
ですが、それは社員が怠けているのではなく、“目的が見えない”だけのことが多いです。

組織が再び動き出すきっかけは、方向性の共有にあります。

  • 何のためにこの事業をやっているのか
  • 今どこに向かっているのか
  • 自分の役割は何なのか

この3つが整理されると、社員の行動は自然と変わります。
人材の活性化に“モチベーション研修”は不要です。
必要なのは、「納得できる理由」を日常的に共有することです。

また、経営者自身がすべてを抱え込みすぎていないかも見直すべきです。
「任せる勇気」がないと、社員の成長も止まります。


行き詰まったときほど、「何か新しいことをやろう」と考えがちです。
しかし、多くの経営改善は“足し算”ではなく“引き算”から始まります。

  • 売上の少ない取引を整理する
  • 利益率の低い商材をやめる
  • 社長しかできない業務を他人に任せる

こうした「捨てる決断」こそが、次の一手を生み出します。
経営のスピードを落としているのは、“やりすぎていること”である場合がほとんどです。

戦略とは、“やらないことを決める力”です。
捨てることで、集中できる。
集中することで、再び前に進めます。


経営が行き詰まるのは、会社が「変わる時期」に入ったサインです。
焦って動くより、数字・人・時間・戦略の4点を整えることが、再出発の第一歩になります。

資金面で不安があるなら、早めの相談が最も効果的です。
資金を確保し、心の余白を取り戻すことで、判断の質は必ず上がります。

ノースファクタリングは、資金繰りに悩む経営者の「再起動」を支える存在でありたいと考えています。
経営が止まりそうなときこそ、一度立ち止まり、整えて、また動き出しましょう。