「売上はあるのに資金がない」会社の共通点とは?

■ はじめに

「うちは売上もあるし、業績も悪くない。なのに、なぜか資金が足りない…」

こんな悩みを抱える中小企業経営者は少なくありません。 実際、黒字倒産という言葉があるように、「儲かっているのに潰れてしまう会社」は珍しくないのです。

今回は、売上があっても資金が不足する会社に見られる“共通点”を紹介しながら、資金ショートを防ぐためのヒントをご紹介します。


多くの中小企業が陥りがちなのが、「売上は立っているけど、入金までの期間が長い」パターンです。

例えば、月末締め・翌月末入金の請求書を発行していても、仕入れや外注費、家賃、給与などの支払いは“当月中”に発生します。

このタイムラグが続くことで、手元資金が目減りし、売上は上がっているのに資金が足りないという状態になります。


「黒字=安心」ではありません。 会計上の利益は発生ベースで計算されますが、キャッシュフローは実際の現金の出入りです。

例えば、在庫が増えればお金は出ていくし、未回収の売掛金があれば、その分キャッシュは手元にありません。

この“利益と現金のズレ”を見誤ると、「黒字倒産」のリスクが高まります。


意外に思われるかもしれませんが、「売上の急成長」も資金ショートの原因になります。

理由は、売上が増えるほど仕入れや人件費などの先行コストも増えるためです。 しかも、売掛金の回収が1〜2カ月先になると、「利益が出る前に支払うお金」が膨らみ、資金繰りが苦しくなるのです。

成長期こそ、資金繰り表での管理や短期資金の確保が不可欠です。


資金繰りが厳しい会社の多くが、「お金の出入りを頭の中だけで管理している」状態です。

しかし、月次や週次で入出金の予測を立てなければ、突発的な支払いや税金・社会保険料の納付タイミングで一気に資金が枯渇してしまうリスクがあります。

資金繰り表を作ることで、「いつ・どこで・いくら足りなくなるか」を事前に把握でき、対策を講じやすくなります。


銀行融資は重要な資金源ですが、すべてを借入に頼ってしまうと、

  • 借入返済でキャッシュが減る
  • 追加融資が難しくなる
  • 財務内容が悪化する といった悪循環に陥ることがあります。

借入以外の資金調達手段(例:ファクタリング、補助金、助成金など)を組み合わせておくことが、健全な資金繰りの鍵になります。


「売上はあるのに資金がない」状態には、いくつかの典型的な原因があります。

  • 入金と支払いのズレ
  • キャッシュフローへの無関心
  • 急成長による資金逼迫
  • 管理の甘さ(資金繰り表なし)
  • 借入一辺倒の資金戦略

これらにひとつでも心当たりがある方は、早めの対策が必要です。

ノースファクタリングでは、売掛金を活用した「借りない資金調達」で、北海道の中小企業の資金繰りをサポートしています。 まずはお気軽にご相談ください。